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絵本選びのコツなどの「えほんの知識」や
おすすめの絵本をご紹介します。
(毎月第2週目に更新)
#1 絵本って?
「絵本」と一言で言っても、色々なタイプやジャンルがあります。少し前までは、絵本は「子どものもの」と言う概念がありましたが、最近では大人向けの絵本も多々あります。
今回は特に皆さんがお悩みの乳幼児(0~2歳)の絵本の選び方のポイントについてお話します。
まず、乳幼児の子どもは個人差はあれど、起承転結のあるようなお話の世界を楽しむのは、少し早いと言われています。
乳幼児の絵本を選ぶコツとして、「色、形、リズム、繰り返し」とこの4つの要素を覚えておいて頂くと、対象年齢に見合った絵本に出合えると思います。
この4つの要素が濃ければ濃い程、対象年齢は低く、年齢を重ねていけば要素が薄くなり少しずつ起承転結のある「お話」の絵本を楽しむことができるでしょう。
たまに「まだ2歳なのに、4~5歳向けの絵本も読める」などと言う方もいらっしゃいますが、それは絵本の本来の楽しみではなく、ページをめくる楽しみや色彩などを楽しんでいるので、真の絵本の楽しみ方とは少々異なると思います。決して背伸びをすることなく、適齢の絵本を選ぶことが重要です。
さあ、子どもと一緒に絵本の世界を楽しみましょう!
#2 絵本を破ることの
ススメ?
メルヘンハウスでもオートタウン・キッズパークで開催される「絵本相談会」でも、「子どもが絵本を破ってしまうので、破れない絵本のオススメはありますか?」と質問されることが、とても多くあります。絵本の紙の種類は沢山あります。中でも「ボードブック」と呼ばれている、厚紙のような紙で出来ている絵本があります。答えから言うと「ボードブックの絵本は破れません」となります。頑丈が故に破ろうとしても、噛んでも、投げたりしても丈夫ですが、私はボードブックだけをオススメすることはしません。何故なら絵本の扱いが乱暴になってしまうからです。
基本的に絵本は破れるものであり、破ったらせっかく楽しみにしていたのに、読めなくなってしまいます。それは子どもが破ると言う経験をしないと、理解出来ません。そして、大切なのは「子どもと一緒に修理する」ことです。そのことで絵本を破るとどうなるか?と初めて実感することでしょう。
変な言い方ですが、ご家庭に犠牲になる絵本が数冊あっても良いと思います。年月が経ち、子どもが成長した際に、破れた箇所をテープで直してあるページなどを見ると良き思い出が蘇ってくるはずです。
#3 「子どものため」
を捨てる!
絵本選びの際によく「子どものために」と言う言葉が見え隠れします。「子どもが数字を読めるようになる絵本はありますか?」、「子どものトイレトレーニングが、うまくいくような絵本をはありますか?」など、親としては何としてでも子どもに役に立つ絵本をつい探しがちです。
しかし、そもそも絵本を読む時間というのは、子どもにとって楽しい時間です。絵本の世界観に入り、無限なる想像力という自由空間を泳ぎまくるのが、子どもたちの楽しみなのです。それを良かれと思い何かを目的にしてしまうと、絵本が楽しいものではなく、教科書になってしまうので、子どもたちにとっては楽しい時間ではなくなります。結果論として子どもの役に立つのは良いとは思いますが、最初から絵本から学んで欲しいと願いを込めるのは、本来の絵本の役割から離れてしまいます。確かに何かを学ぶために書かれた絵本もたくさん存在しますが、まだまだ子どもが幼い頃は、学びより「子どもと一緒に絵本のある時間」を大切に目一杯楽しいで欲しいと思います。
#4 絵本はどれぐらい
読んだらいいの?
キッズパークでの絵本相談会でも毎回のようにご質問を受ける、読む冊数や頻度のお話。結果から言えば、「どれだけでも、どれぐらいでも読めるのであれば、絵本の時間を、親子で楽しみましょう!」と言うことになります。
しかし、中々忙しかったり、子どもが「読んで!」と持ってきた絵本の量にビックリして、どうして良いかわからない時もあると思います。私はそんな時にオススメするのが「絵本を読む時間を毎日の日課としてしまう」と言うことです。
よく耳にする絵本を読む時間帯は、寝る前が多いですが、夕飯の後、お風呂に入る前などいつでも良いので、一日の生活サイクルに「絵本の時間」を組み込むのが一番良いと思います。
そうすることで、絵本は日常的にあるものとして子どもたちは捉え、より身近なものとなります。冊数は余裕があれば何冊でも上限を設ける必要もないと思いますが、毎日の日課として続けていくのが難しいようであれば、「一日何冊まで」など子どもとルールを決めても良いかも知れません。絵本を一緒に楽しむ時間が途絶えたりしないように、無理せずに普段の生活に取り込んでいきましょう!
#5 ジャケ(表紙)買いの
ススメ
絵本を購入する際に、皆さんは中身やインターネット上のレビューを見たり、慎重になり過ぎて結局やめてしまうことはありませんか?自分が良いと思っていても、レビューの評価が気になったりして躊躇してしまうことも多々あると思います。
そんな時は全ての情報をシャットダウンして「ジャケ(表紙)買い」をオススメします。それは子どもたちの絵本 の選び方を見れば一目瞭然!子どもたちはまず絵本の表紙を見て、自分がワクワクするか そうでないかを判断します。
そして、少し中を開いて確かめて自分の欲しい絵本かどうか を見極めます。しかし、大人は子どもとは逆に、絵本の裏側に記載してある「価格」から 見ます。そして、絵本の内容が価格に見合うものかどうかを確かめます。
絵本の価値と言うのは、価格と正比例するものではない為、価格が安いか高いかは、どのような物差しでも測る事はできません。大人がもっと子どものように直感的に絵本を選ぶようになると、もっと絵本の楽しさを感じることができるでしょう。大人になると色々と考えてしまいますが、時には直感的に絵本を選ぶことをオススメします。きっと、予期せなかった素敵な絵本との出合いがあることでしょう。
#6 絵本って
いつ読めば良いの?
とてもよく聞かれるご質問ですが、絵本を読む時間はいつでも良いと思います。ただし、大切なことは、毎日の習慣にすることです。「昨日5冊読んだから2~3日は読まなくていいか。」ではなく、毎日1冊でも一緒に絵本を楽しむ時間を作ることが重要です。一番良い方法としては、ご飯、お風呂、就寝など、生活リズムの中に決まった時間に絵本を読む時間を設けることです。
一般的に多いのは就寝前ですが、しっかりと絵本を楽しむ時間が確保出来るのであれば、いつでも構いません。毎日読むことにより読書が習慣となり、将来的に子ども自身が自分で本を楽しむ環境を整えてあげることになります。そして、読み手となる大人も日々の子どもの成長やその日のコンディションなどを、絵本を通して知ることができます。
そして、絵本は子どもと大人を繋げてくれる最適なコミュニケーションツールです。子どもはいつかは親離れしていきます。絵本を一緒に楽しむ時間は限られています。後から取り戻せる時間ではないので、毎日無理なく子どもと一緒に絵本を楽しみましょう!
#7 絵本が苦手な
子どもはどうしたら良いの?
「うちの子は全然絵本を読まないけど、読むようにするにはどうすれば良いですか?」と言う質問を受ける事がよくあります。できれば、親としては絵本の世界を楽しんで欲しいですよね!しかし、無理矢理に「この絵本を読みなさい!」なんて言ったら、余計に絵本を読まなくなり、嫌いになってしまうことも。絵本を読まない子は、まだ自分にとって素敵な絵本に出合ってないのです。自分が読んでいて、読んでもらっていて楽しい!と思える経験がない故に、絵本を読まないのです。ではどうしたら良い絵本に出合えるのか?それは書店や図書館など多くの絵本がある場所に一緒に行く事です。その中で自由に子どもが選んだ絵本を買ったり、借りたりして、家で一緒に読んでみましょう。最初はあまり楽しそうにしないかもしれませんが、絵本に慣れてきたらきっと、描いてある細部を見つけて楽しんだり、お話の世界に入って行けるはずです。
「絵本嫌いではなく、まだ絵本に出合っていない」と考えて、まずは子どもと一緒に絵本が多くある場所に行ってみましょう!キッズ・パークの絵本コーナーはとても良い絵本ばかり揃っているので、オススメですよ!
#8 子どもの選ぶ絵本と
大人が選ぶ絵本
よくメルヘンハウス店内で親子のこんな会話を耳にします。
子どもが選んできた絵本を見て、大人が「〜ちゃんはもう5歳なんだから、もう少し字の多い絵本にしたら?」と言うのです。もちろん対象年齢はそれぞれの絵本でありますが、字の多い絵本=適齢とは限らないですし、面白いとも限りません。それに子どもと大人が選んだ絵本を見ると明らかに子どもが選んだ絵本の方が良い場合が多数です。それは大人が選ぶと「対価」を求めてしまう、つまりは「量」を求めてしまっているのです。その辺り、子どもは対価で絵本を選びません。自分が読みたい絵本を選ぶのです。大人が「対価」として選んだ絵本は子ども に伝わります。
その瞬間、絵本が楽しく読むものから「読まなくてはならない」ものになってしまいます。大人の気持ちもわからないでもないですが、子どもが選んでくる絵本を率直に受け止めてあげることも、読書好きな子どもになることにおいて大切なことです。子どもの感性を信じて、好きな絵本を思う存分読ませてあげましょう!きっと大人も 楽しくなるはずです。
#9 絵本は何才まで
一緒に読むの?
今はまだ我が子は幼いから、絵本は一緒に読んでるけど何才まで読むの?なんて考えたことありますか?答えは何才まででも大丈夫!
しかし、現実には5~6才から字が読めるようになり、子どもは自分で読むことが出来る様になるのです。そうすると絵本を一緒に楽しむ年月も限られてくることでしょう。長くて10才ぐらいまでではないでしょうか。そう考えると我が子と一緒に絵本を楽しむ時間はそんなに長くありません。「今日は疲れているから読めないよ」なんて断ったりしていませんか?子どもが「読んで!」と言うならばできるだけ一緒に楽しみましょう!絵本を一緒に楽しむ時間は、後から取り返しの出来る時間ではありません。「今」を大切にして、絵本を読んであげるのではなく「一緒に楽しむ」のを心がけ、少しでも長い月日を一緒に絵本を楽しめるようにしましょう。絵本を一緒に楽しむ時間は至福な時間で、良き思い出にもなります。
それは子どもだけでなく、大人も一緒です。出来るだけ多くの絵本の時間を大切にしましょう。
#10 最後まで
読み切らなくても良い!
子どもと一緒に絵本を開いていると、ページの途中で描いてある絵に夢中になり先のページに進ませてくれない時があります。そんな時はどうすればよいのでしょうか?子どもはその絵本の中に入り込んで集中しているのであれば、無理に先のページに進めなくても良いのです。子どもと一緒に止まってそのページに描かれているものを見て楽しむのが良いでしょう。子どもから「~が描いてあるよ!」、「表紙の絵と同じだよ!」とか会話が弾むなら、一緒になって眺めてみましょう。そうすると大人が気が付かなかったこと、見落としていたことを子どもが教えてくれます。「子どもに学ぶ」とはこういうことです。
「最後まで読まないと起承転結で終えられない。意味がない」と思うかも知れませんが、子どもが気になっていることがあれば、すぐにページを進めるのはやめて、気の済むまでそのページを楽しんでください。そして、いつの日か子どもが納得するのであれば最後まで読み進めれば良いのです。絵本とはそれぐらい自由なものであって欲しいと思います。

「のりものいっぱい」

「ざっくん!ショベルカー」

「妖怪交通安全」

「しんごうきピコリ」

「まかせとけ」

「たんけんハンドルくるま」

「バスでおでかけ」

「おたすけこびと」

「じどうしゃトロット」

「のろまなローラー」

「のりものいっぱい」
作:柳原良平/こぐま社
「のりもの」に関する絵本は沢山ありますが、その中でもファーストブックとしてオススメです。
車、電車、船、飛行機など、写実的ではなく可愛く、どこか懐かしさも感じるイラストで描かれています。そして、特筆すべきは全てののりものに目が描かれていること。この目を見て「どこかで見たことあるなぁ」と思った方もいらっしゃるかも知れませんが、作者はウイスキーの「トリスおじさん」を描かれた方です。子どもは勿論のこと、大人もなんだか和む絵本です。(0歳から)

「ざっくん!ショベルカー」
作:竹下文子 絵:鈴木まもる/偕成社
近くで工事をしていると、お子さんがずっと見ていることはありませんか?のりもの好きの子どもたち、特に車に関しては普通の車より業務車の方を喜ぶことが多く感じます。おそらくメカニックな動きに惹かれているのでしょう。この絵本は工事現場で活躍するショベルカーを通して、そこで働く人、風景が詳細に描かれているため、お話としても充分に楽しめる絵本です。
車の図鑑ばかり手にしている子どもたちの、セカンドブックとしてオススメです。(3歳から)

「妖怪交通安全」
作・絵:広瀬克也/絵本館
妖怪が交通安全?やはり普通の交通安全を啓発するような絵本ではなかった!標識に書いてあるのは、例えばこんな感じ。「とびだすな 首は 急には ちぢまない」、そう「ろくろくび」の事です。こんな標識がユーモアな絵で沢山登場します。交通安全を学ぶことは真面目なイメージがありますが、家族で笑いながら交通安全を学べる楽しく安全な絵本です。(3歳から)

「しんごうきピコリ」
作・絵:ザ・キャビンカンパニー/あかね書房
信号機の色と言えば、青は進め、黄は注意、赤は止まれだけど、ピンク、黄緑、オレンジ、紫が点灯したらどうなる?そして、全部の色が点灯したら?奇想天外のお話と芸術的な絵が魅力の注目作家の渾身作!
「どうなるのかな?」と言いながら、次のページをめくると、思わず「えーっ!」と言ってしまうようなユーモアに満ち溢れた親子で楽しめる絵本です。

「まかせとけ」
作:三浦太郎/偕成社
車好きの子どもたちは、特に業務用車両が好きな子が多い気がします。それはおそらく、メカニックな作りや動きがあるからでしょう。この絵本にはショベルカーやダンプカーなど工事車両がたくさん登場します。そして、その車両たちが「まかせとけ」と自分の得意分野で助け合う。繰り返しが気持ち良く、そして力強く頼もしい絵本です。(1歳から)

「たんけんハンドルくるま」
作:やおいひでひと/偕成社
子どもが自分で運転する体感型の絵本です。ジャングルを左右にアクティブに運転していくと、サイドミラーの景色も変わります。実際の車のサイドポケットに常備しておいて、パパ・ママが車をハンドル操作する際に、一緒に左右に動かしたりしてみるのも子どもたちは楽しい!
※こちらの写真は経年により変色しており実際の色とは異なります

「バスでおでかけ」
作・絵:間瀬なおかた/ひさかたチャイルド
クリスマスの絵本で、乗り物好きの子どもたちをワクワクさせる1冊です。お父さんに「今日は素敵なところにいこう」と言われて、バスに乗り込みます。しかし、楽しそうな遊園地や動物園の停留所では降りません。一体どこにいくのでしょうか?細部まで描かれた絵は何度開いても楽しめます。ラストはどうなる?それはお楽しみに!(3歳ぐらいから)

「おたすけこびと」
文:なかがわちひろ 絵:コヨセ・ジュンジ/徳間書店
子どもたちが大好きな働く車が大集合!小人たちが働く車で一体何を作るのか?細かい描 き込みで何度読んでも楽しめる絵本です。何故子どもたちは働く車が好きなんでしょう? おそらく、働く車のメカニックなところに子どもたちは魅了されているのでしょう。最後 に何が出来るかは読んでからのお楽しみ!

「じどうしゃトロット」
作・絵:ユリ・シュルヴィッツ 訳:金原瑞人/そうえん社
小さな冒険好きな車トロット。ある日のこと道を走っていると大きなトラックたちに遭遇し、競争することに。最初は負けていたトロットも、「ちいさい」特徴を活かして大きなトラックたちをドンドン追い抜きます。さて競争結果は?自分の特技で立ち向かうトロットの姿が大きな勇気をもたらします。(3歳ぐらいから)

「のろまなローラー」
作:小出正吾 絵:山本忠敬/福音館書店
ロードローラーのローラーが、重い車をごろごろ転がしながら道をなおしていると、色々な車から邪魔だとか遅いとか馬鹿にされますが、皆んなが気持ち良く走れる様にローラーは、地道に道を平にしていきます。何を言われようがコツコツと自分の決めた、決められたことをやり通すことの大切さを教えてくれる絵本です。(3歳ぐらいから)

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これらの絵本は
全てオートタウンキッズパークで楽しめます!
キッズパークはこどもたちが
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