INDEX
自分らしくあるために、「いちばん」を目指す。後輩を育てるために、挑戦する姿勢を見せる。 多岐に渡る、エンジニアの仕事。お客さまからの感謝の言葉がやりがいになる。 エンジニアに求められる、コミュニケーション能力とは。シチュエーションに合わせた対応が必要不可欠。 技術を知り、技術を磨き、自分自身を高めていく。挑戦する姿勢を止めなければ、必ず成長できる。エンジニア師弟対談
技術を知りたい。技術を磨きたい。
もっと挑戦したい。
エンジニアの先輩後輩の関係から見える、仕事との向き合い方。
そこには、現状に満足せず、常に挑戦する姿勢が見えました。
レクサス昭和 テクニカルスタッフ
早川 僚亮
2015年入社
レクサス昭和 テクニカルスタッフ
西尾 和真
2021年入社
自分らしくあるために、「いちばん」を目指す。
後輩を育てるために、挑戦する姿勢を見せる。
早川私は学生時代からクルマが好きで、大学に通いながら整備士を目指していました。当時から考えていたのは、「いちばんになりたい」ということ。愛知県で最も大きなディーラーが愛知トヨタだったので、1社に絞って就職活動を行っていました。
西尾私が愛知トヨタを選んだ理由は、私にとって身近な存在だったからです。父がずっと愛知トヨタでクルマを買っていたこともあり、親しみがありました。加えて、福利厚生が充実していることも決め手になりました。
早川私は愛知トヨタのエンジニアになって、現在で9年目です。実は、レクサス昭和を志望したことにも理由があります。入社時から「いちばん大きな店舗で働きたい」と思っていたんですよね。とにかく「いちばん」になることを目標にしています。新しいことに挑戦するのも、この考えがあるからです。
西尾私は3年目ですが、早川さんの考え方はいつもブレないなと感じています。直属の先輩なので、仕事に向かう姿勢なども含め、すべてを教わってきたと言っても大げさではありません。
早川一緒にいる時間は、どのスタッフよりも長いかもしれませんね。職場だけでなく、休日に自宅に招くこともあります。西尾さんのクルマをカスタムするときは、先輩としての技術を見せながら一緒に仕上げていきました。
多岐に渡る、エンジニアの仕事。
お客さまからの感謝の言葉がやりがいになる。
早川エンジニアの主な仕事は、各種整備や故障診断などが挙げられます。どれも、クルマに関するさまざまな知識が必要です。新型車を触る機会も多く、新しい機構を知るきっかけになります。
西尾私は点検整備や一般整備をメインに担当しています。点検整備では、入庫台数が多いため、どのようにすれば効率良くスピーディに作業できるか、確実かつ無駄のない作業にするにはどうすればいいかを常に考えています。一般整備では、部品の交換作業によって、構造や仕組みを学べるというメリットもありますね。
早川故障診断の際には、販売店では確認しきれない内容もあり、トヨタ自動車に出向いて診断することもあります。不具合の箇所を調べるだけでなく、不具合が発生する条件を調べるなど、メーカー社員の方々と協力する必要があるからです。
西尾問題を解決できたときは、エンジニアにとって何よりの喜びになります。お客さまから異音がするというご相談を受け、クルマを数日にわたってお預かりしたことがありました。同僚とともに時間をかけて原因を診断し、音が発生している箇所を突き止めて修理。お客さまに同乗いただき、音が止まっていることを確認いただいたのですが、想像以上に喜んでもらえました。驚いたと同時に、やりがいを強く感じたことを覚えています。
早川やはり、「ありがとう」と言われることは、励みにもやりがいにもつながります。ある日、担当している年配のお客さまから、「岐阜の山奥でクルマが止まってしまった」とお電話がありました。その日は大雨でしたが、すぐに積載車に乗り込んで現地へ向かい、事なきを得ました。そして、「このクルマの整備は、すべて早川くんにお願いしたい。人生で最後のクルマと決めているので、これからも整備してほしい」と感謝の言葉をいただきました。私にとって、忘れることのできない出来事です。
エンジニアに求められる、コミュニケーション能力とは。
シチュエーションに合わせた対応が必要不可欠。
早川愛知トヨタのエンジニアは、クルマを触る技術だけではなく、お客さまとのコミュニケーション能力も求められます。接客を行うことも多く、丁寧に対応し、丁寧に説明する必要があります。レクサスでは、おもてなし研修があり、話し方や立ち居振る舞いを学ぶことができます。整備士だけでなく、人としてもスキルアップできると感じています。
西尾レクサスを選ぶお客さまは、年齢も立場も上の方が多く、コミュニケーションを取る際にはとても気を遣います。もちろん、的確に説明をするためには、知識を蓄えておくことも欠かせません。まだまだ未熟ですが、できる限り丁寧に対応することを心がけています。
早川実際、お客さまと接する機会は、若手スタッフにも多くあります。そんなとき、実はそっと近寄り、会話を聞くようにしています。必要があれば説明を補足したり、後からアドバイスを伝えたりと、フォローできる状況をつくっています。任せっきりにすることはないので、安心して対応してもらえればと思います。
西尾私にできることとして、身だしなみを整え、清潔感を保つことが挙げられます。手をしっかりと洗い、鏡を見て服装が乱れていないかをチェックするなど、お客さまが不快な思いをしないように気をつけ、エンジニアのイメージを変えていきたいと考えています。
早川先輩という立場からすると、社内の後輩に対してのコミュニケーション能力も必要だと思います。ピリッとした空気感も必要ですが、それだけでは若手たちは付いてきません。気が休まるように少しふざけた姿を見せるなど、オンとオフの切り替えをするようにしています。休憩時に利用する自販機の前では、オフの状態でいることが多いですね。
技術を知り、技術を磨き、自分自身を高めていく。
挑戦する姿勢を止めなければ、必ず成長できる。
早川これはどの職種でも同じかもしれませんが、エンジニアはいつまでも勉強が必要だと思っています。クルマは常に新しくなりますし、安全性能や環境性能に特化するクルマが増えてきました。私の入社時にはなかった機構もたくさんあります。新しい技術を理解しなければ、不具合の箇所を特定することもできません。
西尾まだまだ一人では対応できないことばかりなので、修理書を参考にしたり、先輩のやり方を真似てみたりと、考えて行動することを意識して働いています。限られた時間の中で何度も繰り返し、技術を身に付けなければ、一人前にはなれません。その点、愛知トヨタには一人前の整備士になるための研修制度があるので心強いです。また、トヨタ検定やレクサスエキスパート認定など、資格取得への後押しもあります。今は成長した姿を想像しながら、技術を増やしているところです。
早川自分で調べ、自分で考え、自分で確かめてみることを大切にしています。これは、能動的に動いて得た知識や技術は、自分の身になるという実感があるからです。若手スタッフから質問があった場合にも、すべてを教えるのではなく、問題を解決する術を教え、考えることから逃げないように伝えています。自分で考えて動けるエンジニアを育てていきたいですね。個人としては、令和4年度からスーパーGTのメカニック、令和5年度はスーパー耐久のメカニックとして参戦しています。ディーラーから派遣されることは、全国でもかなり少ないとは思いますが、自ら手を挙げて参加させてもらいました。これからも「いちばん」に挑戦していきたいので、あえてプレッシャーのかかる環境に身を置くようにしています。
西尾私から見える早川さんの姿は、いつも刺激になります。挑戦する姿勢、学ぶことへの勤勉さ、そして対応の早さと、目指すべきエンジニアの姿になっています。今よりももっと行動力を高めて、早川さんからも、周りのスタッフからも信頼されるエンジニアになれるように努力していきます。
TALK SESSION